北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線

お久しぶりです。風邪をこじらせ、ほぼ一週間ぐずぐずしている今日この頃です。BM関係者や研究室の方々にはご迷惑をおかけしまくりで申し訳ないです。

さて、昨日20日で、北海道から一本の鉄道が姿を消してしまった。
国鉄時代に、廃止対象路線で、唯一第三セクターに転換された、旧池北線、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線。

naka-staと銀河線の関係と言うと…小学校5か6年のころ、家族旅行で北海道に行ったときに、富良野から阿寒湖へ向かう途中に、足寄を通り、足寄駅によったくらい。駅に入って、改札を眺めていた記憶があるようなないような…程度だったりする。

もとから沿線人口が少ない地域だけに、経営は難しいものだろうとは思っていたが、赤字のため、廃線に追い込まれてしまった。仕方のないこととはいえ、”赤字だから”だけの理由で廃止してしまっていいのだろうかといつも思う。

確かに、地方部において、鉄道という地位は、かつてにくらべれば、確実に低下しつつあると思う。自動車普及率が伸び、道路が整備されつつある中では、競争力を失い、もっぱら車を運転できない高齢者と高校生が、朝夕に使う程度という状態のところも少なくない。
しかし、必要な部分もあると思う。北国では、雪。自動車・道路に比べ、鉄道は雪に強い。また、定時性もあり、運行経費(人件費とか燃料代とか、車両保守代)だけなら、バスに比べて安いはず(大概、バスの定期より鉄道定期の方が安いし)

別に、今ある鉄道をすべて残せ!廃止は絶対に反対だ!!とは、まったく思ってないし、廃止が妥当だと思うような事例もないわけではない。また、この分野が好きだから、少し偏った意見であるということもわかっているつもりである。しかし、鉄道の”赤字”はそんなに悪いものであるのだろうか?

道路について考えてみる。高速道路とかじゃなくて、普通の幹線道路みたいなやつ。あれには、維持費はかかっていないのか?答えはNo!アスファルトの補修もしなくてはならないし、街路樹があれば剪定もしなければならない。看板も適度に更新しなければならないし、信号の設置にもお金がかかる。信号や街灯は電気代もかかる。
それに対して、収入は基本的にはなしである。(ガソリン税とかで利用者負担であると言えばそうであるが、ここでは気分的な感じで…)つまり、身近な道路はみんな大赤字!
図書館や体育館とかだって、ほとんどが赤字だろう。

公共施設と同じような考えで、鉄道やバスだって”公共施設”と考えられないのだろうか。そうなれば、赤字だからの一言で廃止に至るのは疑問が残るということがわかっていただけるのではないだろうか。

だからといって、何でも赤字でもいいとは、まったく思っていないし、利益を上げられるに越したことはないと思いますが。とにかく、いつも思うのは、”赤字だから廃止”でいいのだろうか、と言うことです。