【投稿日】2016年06月18日(土)
【更新日】2018年03月11日(日)
どうも、嫁さんの強い意向により、家の至る所に虫除け剤を設置しまくっているnaka-staです。
さて、先日友人との会話のなかで、
高速道路機構と首都高速道路(株)の協定に書かれている路線のうち、晴海線だけ住所が書いてあるのはなぜ?
と盛り上がって調べてみたので、メモを残しておくことにしました。
まず、「高速道路機構と首都高速道路(株)の協定」とは、道路公団民営化に伴って、首都高速道路公団が解散してできた、高速道路機構(独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構)と、首都高速道路(株)の役割分担を示したもの。高速道路機構が道路資産および債務を保有して、首都高速道路(株)が高速道路機構から道路資産を借り受けて建設及び維持管理を行うこととなっている。
その協定は高速道路機構のHPから見ることが出来て、第3条に対象となる路線名として36路線が記載されている。普段なじみのある「高速1号羽田線」などは路線呼称ではなく、ここでは道路法に基づく路線名で記載されている。(ちなみに、路線の呼び方としてはこのほかに都市計画道路名と都市計画事業名もあったりする…)
この中で、唯一都道首都高速晴海線だけが、「都道首都高速晴海線のうち東京都中央区晴海二丁目35番から同都江東区有明までの区間」とわざわざ記載されている。友人が気になったポイントはここ。
まず、最初に忘れてはいけないのが、この「対象となる路線名」は首都高速道路(株)が建設している途中の路線・区間も含むと言うこと。なので、今年度開通予定の高速横浜環状北線なども含まれている。
今回の「都道首都高速晴海線のうち東京都中央区晴海二丁目35番から同都江東区有明までの区間」は、建設中の晴海出入口〜豊洲出入口と供用中の豊洲出入口〜東雲JCTを合わせた区間となる。
じゃあ、残りの区間があるのか?と気になったので調べてみたら、平成6年12月に東京都が「都道首都高速晴海線」の路線認定をしており、終点は江東区有明とおなじであったが、起点が「中央区築地1丁目」となっており、認定略図を見ると都心環状線の新富町出口付近になっている模様。
上記をまとめると、道路法上の「都道首都高速晴海線」は新富町出口〜東雲JCTであるが、首都高速道路(株)が建設および管理をするのはそのうちの晴海出入口〜東雲JCTということ。路線認定に計画区間が含まれているためにこのような記載になってしまったよう。
晴海線と同じように途中で止まって見える路線として川崎線があるが、こちらの道路法上の路線名である「川崎市道高速縦貫線」は計画区間まで路線認定されていないため、住所が記載されていない(と思われる)。
この件で、久しぶりに図書館なるところに足を踏み入れたが、一時期読みあさっていた鉄道・道路に関連する書籍でも知らない本が増えていたので、カードを作っていくつか借りてしまった。帰りの電車は読書タイムにしようかと企んでいる今日この頃です。
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