紀州鉄道線

どうも、今シーズン初のラグビーを秩父宮で観戦し、母校の筑波大学が早稲田大学に勝ったのでテンションが高めなnaka-staです。
途中で雨とか降ってたけど、最後は気にせず叫んでしまいました(苦笑
さてさて、今日は10/14の鉄道の日ということで、鉄道のネタでも。(と思っていたら日付かわってしまいましたが…
(このブログがまともに動いている2004年から8年目にしてはじめて触れるみたいですが…
ということで、今回のネタは日本各地にある鉄道の中では若干異色な「紀州鉄道」について。
紀州鉄道はJR紀勢本線の御坊駅と御坊市街地を結ぶため、御坊駅~西御坊駅を結ぶ2.7kmの小さな私鉄。
日本各地の小さなローカル鉄道が自動車やバスによって廃止に追い込まれる中、廃止議論がなく今日も気動車がことことと走る。
この会社は一般的に想像される鉄道会社と違い、実態は日本各地でリゾート開発を行う不動産会社。「○○鉄道」というネームバリューを得るために路線を維持している感じ。しかも、たった2.7kmなので、赤字といっても、経営を逼迫する程の額にはならない模様で、なかなか賢い。
不動産会社が鉄道事業といえば、千葉県にも山万が運営するユーカリが丘線があるが、こちらは開発地域への交通機関という位置づけなので、立ち位置がちょっと違う。
先日、その紀州鉄道に乗ってきたので、そのレポートでも。

JR紀勢本線で和歌山から普通列車で約1時間。御坊駅はJRの改札内で和歌山方面の下り本線(1番線)の向かい側の0番線から発車。
速度は30km程度までしかでないが、軌道状態が非常に悪く、揺れる揺れる。一種のアトラクションと思えば、ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道よりよっぽどアトラクション感がある…(苦笑
平日の夕方に往復したが、御坊駅~学問駅のひと区間利用が往復とも5~10名程度いたくらいで、西御坊までは俺ひとりだけ…
車両は兵庫県の北条鉄道で走っていたお古で、現在日本で唯一の営業用2軸気動車(乗用車と同じイメージ。普通の鉄道車両は大型トラックの後輪のように2軸の台車が前後にある)とのこと。
車内はお世辞にもきれいとはいえず、だいぶ年季が入っている。シートは破れたあとが補修しきれておらず、また両替機は新500円玉非対応…
終点の西御坊駅は、よく言えば趣があるが、悪く言えば古い民家。
西御坊駅から先は1989年に廃止されているが、線路は残っていた。もっとも橋梁は撤去されているので、軌道をどうするのかがよくわからなかったが…
全体的な感想としては不動産会社が必要経費として運営していればこんなもんかと。
公共交通機関としては「いかがなものか」と思う点も多々あるが、廃止にならずにあるという点ではよいかも。
御坊市自体が大きな規模ではないものの歴史で観光案内をしているようなので、アトラクションとして取り込んで、日常の足と観光スポットとしてうまくいけば面白いのでは?と旅人は思うのでした。

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